エゴサから始まる...

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最近家族(高3)とネット上の暴露騒ぎについて話していて思い出したことがあった。


まだツイッター以前の話。私は何の気なしに検索エンジンで自分の旧姓の名前で検索した。今の名前は同姓同名があまりいないのだが、旧姓だと同姓同名の誰かの情報の中にたまに自分自身が混ざっていたりするので、見ていて面白いのだ。

検索結果を眺めているうち、私は自分の名前を巨大掲示板の変なスレッドの中に見つけた。それは同姓同名でなくて、おそらく私自身を指したものだった。なぜなら昔勤めていた会社名と、多くのよく知る同僚たちの名前も書かれていたから。文脈はさっぱりわからないのだが、なんだかそのメンバー全員を中傷しているように読める書き込みだった。

気になってその後も検索を続けた。ザクザクとでてくる。モリタポを使って巨大掲示板のスレッド全文検索もしてみる。ザクザクとでてくる。

私はその書き込みの特徴的なキーワードで検索をかけ、誰かが一連の内容を、1年以上前のある時期に、いろんなスレッドに投稿していたことを知った。その投稿に私の名前が書かれていたのはほんの一部で、投稿者と思われる人物は私ではない「ある人」を、主に中傷していた。そして、中傷されていたその人自身が、書き込みの削除依頼をかけているがなかなか処理をされていない、という様子も検索結果に現れた。

事実無根である、投稿者と思われる人は病気でなのである、というその人の主張。

投稿者が誰であったのか。

あまり考えたくないが、心当たりが全くないわけではない。そこに書き込まれている私の知人に共通する知人であり、「主に中傷されている私の知らない人」ともどこかに接点がありそうな人。 絞り込まれてしまう。

だが、見当をつけたとしても、確かめようがないのである。連絡先は知っている。だが、わざわざ連絡して「これはあなた?」と聞くほどの確証はない。失礼すぎる。それも、1年以上前の書き込みだ。そして、そもそも、もし私が想像している人だったとしても、その人にそんなことを書かれるような「心当たりがない」。自分を擁護しているわけではないが、その人とは良好な関係性なのだ。少なくとも私の中では。

あまりにも書き込みの内容が支離滅裂で量が多すぎたから、健康な精神状態であったとはどうしても思えず、私はその人とその時期交流したか思い出そうとした。

振り返るとその期間、その人と電話をした。久しぶりに電話がきた。たわいもない話をした。異変など何もない。

私が勝手に検索して掘り起こし、勝手に想像しているけど、それはすでに過去の書き込みで、ある時期以降は書き込まれている形跡はない。それが誰であろうと、多分終わっている話。

私は自分のパソコンの専用フォルダに保存していた、ネットで見つけたその一連の書き込みのコピーを削除した。あとは、いつかその書き込み全てがインターネットから消失することを願うのみだった。綺麗事でもなんでもなくて、真実なんてどうでもいい気がした。今も継続しているなら心配にもなるけど、多分もう、終わっていることを蒸し返すことに意味なんてないだろう。

それに私の想像している人とは、永遠に良好でいたい。その人はとても可愛くて繊細な人だから。

ただ、1つだけ気になったのは、私と同じようにそこに書き込まれた元同僚もそれを見つけたりしていないかということ。

私はそれからしばらく経って、書き込まれた元同僚で1番親しい人にあったので、細かい話はせず、しれっと、「この前自分の名前で検索したんだけど...」という話を振ってみた。すると、「何それ気持ち悪!」「自分の名前で検索なんて普通、しない」と完全否定された。
少なくともこの人はあの情報量の山からあの書き込みは見つけないな。モリタポ払うことは無いな。うん。

私は、エゴサーチした上モリタポ使って大量発掘してしまった自分を...、その日に封印した。