去年の2月位にいわゆる「自炊」ブームがこの家に来ていて、家族と相談の上「プラス 断裁機 PK-513L」を購入した。それまではちまちまと10枚が限度のペーパーカッターを使っていたので、届いた当日、その切れ味に感動して、本を切りまくっていた。ガシガシ裁断していると、ある瞬間から急に切れなくなった。あれ?と思ってその直前に切ったものを確認したら、内側にあったホチキスに気づかず裁断し、刃こぼれしてしまっている。ほんの少し、と言えばほんの少しなのだが、思いきり力を入れないと切れない状態になってしまった。
届いた当日の夜だ。三万円以上する裁断機だというのに。
泣く泣く、替え刃を購入。一万五千円。
替え刃が届き、家族に刃の交換をしてもらい、それからどれくらい使用しただろうか、といってもまたすぐだ。一週間以内くらい。今度もホチキスに気づかず、だ。2度目のやらかし。今度はネットで調べた研ぎ直しサービスに、外した替え刃を郵送。送料600円×2+3900円の研ぎ代。といっても、新しい刃を買うより全然安い。
研ぎ直してもらった刃を、うんざりしている家族に頼んで交換してもらった。相当にめんどくさいらしい。そして再度裁断作業。もう二度とホチキスを切るものかとの決意を胸に。
しかし、無限に本があるわけではないし、ある程度すれば裁断作業も落ち着いてくる。切るものが無ければ用が無くなる。この裁断機は重い。しかも場所を取るので、商品が送られてきた時と同様、「ロックを外した状態で箱詰め」し、片付けた。
片付けるとちょっとしたものを裁断する際はわざわざ使わない。「大がかりな裁断」をする必要のあるものは保存しておいていた。それがだいぶたまってきて、今回、家計簿付けに始まり整理整頓モードに入ってきた今日、久しぶりに箱から出して使った。
あれ?切れない。
よく見ると裁断した紙にパラパラとさびのようなものがついている。恐る恐る刃を紙でぬぐうと、錆が付いている。刃を覗き込んでみると刃自身がさびているようには見えないが、その横にある金属が錆びているような気もする。
ぎょっとしていろんなものを裁断してみる。かなり薄い冊子はまだいけるが、少し厚くなると体重を思いっきりかけないと切りきれない。
この感じ、身に覚えがある。刃こぼれさせた時と同じだ。切った冊子の裁断面を見ると、一カ所明らかにぽこっと出っ張りがあり、その位置に当たるところの刃を覗いてみると、ほんの少し刃こぼれしているように見える。何故だ、ホチキス切ってないのに!
もしや、最初錆が落ちてきたりした時に、そのさびを切ったことで、刃こぼれしたんだろうか。理由はわからないが「錆と刃こぼれ」というまたまた頭を抱える事態になっている事は間違いが無い。
そして、一年前に刃こぼれさせた替え刃を、再度研ぎ直し業者に送付した。そして家族に「ホチキス切ってないホチキス切ってない」と主張した。今度こそ自分でやれと言われると思われる替え刃交換作業が近い未来に待っている...。
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