相性

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 合う人、合わない人っていうのはあるかと思うが、会って話すと全然問題なくて話も続くのに、メールだとどうしても返信する気が起こらない人っていうのがいる、と昔から思っていた。またその逆の、会うと盛り上がらないけどメールだと楽しい、ということもあるだろう。もちろん、どっちも楽しい、っていうケースも多いのだけれど。
 後者はネットワークのコミュニティなんかでよくあるかと思うが、私はネットのみの知り合いと会うことはないので、前者のケースの方により多く直面する。本人をよく知っていればいるほど、その人の書くメールにひどく違和感を感じてしまう。そういう場合、返事を書くのがかなりつらい。テンションをあげないと書けない。
 近年、年賀状にメールアドレスを入れて出すと、思わぬ人からメールが届いたりする。たいてい、昔の本人の印象と、文体の印象が違う。以前、全く署名もなく携帯からメールを送られたことがあった。内容とアドレスから推理すると、学生時代に住んでいたアパートの大家さんのような気がした。だが、大家さんがどんなメールを書くのかなんて、想像したことがあるはずがない。あの頃の大家さんの書き言葉の「手書きメモ」と、その携帯の文体が全くリンクしない。
 今なら最初から、話の相性、メールの相性全部ひっくるめて、「合う/合わない」がわかるんだろうと思う。それぞれ時間で重み付けして、相性の総合判断ができそうだ。