美脳~

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 図書館で借りた「脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界」を読んだ。こういう本を読むとこの手のことを勉強してみたくなる。「美」をいかに感じるか、というタイトルだが、実際はビジョンの本。だから、「美」という抽象的なものを理解できるかというとちょっと違う気がする。単に、視覚脳の知見と芸術を対応して解説してくれているだけ、といえばそれまでだが、どっちにも詳しい人、ってのが多分そんなにいないので、こういう解説はありがたい、と思う。
 芸術家たちが、見えている世界から切り出して表現しようとしたいろんな要素と、視覚のシステムの構成要素が対応して語られる。ヒトの視覚においてプリミティブで重要なものだから、色、直線、動き、輪郭線などの表現を芸術家たちは追い求め、そしてその結果産み出された作品は、鑑賞するものたちの視覚脳が活性化するように働きかけてくることができて、強い感動と共感を生む、ということだろうか。まとめると。
 ともかく、1回読んだだけでなんとなくしか理解できていないので、昨日の本じゃないが、一冊をじっくりじっくり読んでもう少し理解を深めた方がよさそうだ。多分、来週には忘れてそう。