私は昔レッツゴーヤングを6時から6時半まで見れる限りは毎週見ていた。(そしてサザエさんにチャンネルを変えるのだが。)
この毎週見る、という習慣を持つ者にとって、その期間にサンデーズのどのメンバがその期間にもち歌(レッツヤンオリジナルヤングヒットソング)を歌うかが非常に重要であった。
- 川崎麻世「暗くなるまで待って」
- 渋谷哲平「Deep」
- 坂上とし恵「き・い・て My Love」
(ちなみに、坂上とし恵の歌の時画面に表示される歌詞の文字が途中手書きのように汚くなる個所があったような気がするのだが。「それはもうそうでしょ」のあたりと記憶しているが…。真偽の程は?)
上記3曲程ではなかったが、太川陽介「ルイルイ」、香坂みゆき「青春舗道」なんかは飽きずに見ていたし、その他印象に残っていない曲達は、好きではなかったにしろ嫌ってはいなかったのだろう。
たとえば川島恵は「歌お上手」という素直な気持ちで見ていたし、天馬ルミ子「教えてください神様」や五十嵐夕紀「ワル!(泣くのはおよし)」でさえ、企画としてとらえてぎりぎりセーフだった。
ただし堤大二郎は見ないふりをしていたような気がするが…。
しかし、私は倉田まり子と沢村美奈子だけははっきりと嫌っていた。
まず、倉田まり子。私の人生において、一番最初に嫌いと宣言した芸能人。石川ひとみは結構好きだったのだが、そっくりと言われたこの人はだめだった。
おそらく私は陽気な可愛い顔が好きだったように思う。サンデーズで言えば香坂みゆき。キャンディーズならスーちゃん。ピンク・レディーならミー、中三トリオなら桜田淳子、等など。
香坂みゆきの代わりにサンデーズにやってきた倉田まり子の容姿は、今思うと端正な美人だったのだが、私は、少女漫画でありがちな「意地悪なライバル顔」だと思った。
彼女が私好みの面白い歌を歌っていれば少しは印象が違ったのだろう。
だが、彼女は卒業シーズンに「グラジュエイション」という何のひねりもないそのものずばりの(私にとって退屈な)歌を歌っていた。彼女がレッツヤンオリジナルを担当している時は不愉快でたまらなかった。私の記憶では一人3ヶ月くらい歌っていたから、彼女は多分、1月から3月の卒業シーズンを独占していたはずだ。「卒業式になんて絶対歌わないぞ!その手には乗るか」と思った記憶があるが、恐らく私は卒業の学年じゃないはずなのだが。
もし彼女が順調に芸能界に存在して、今も現役だったら、きっとサスペンス女優として活躍しているだろうと思う。「サスペンス」や「苦悩」がとても似合う容姿だ。もう、私もだいぶ大人になった。彼女は美しい。
そして沢村美奈子。この人も癇に障った。
容姿で考えると、倉田まり子よりもアイドル度が高い。少し目尻がたれているし、全体に印象がべたっとしている。
恐らく私は彼女のレッツヤンオリジナルだった「インスピレーション」という歌と、そのレッツゴーヤングで繰り広げられるライブの状態がどうもだめだっんだと思う。絶叫するファンと掛け合う歌唱の落ち着きのなさや媚び媚びな発声。
なのに、この人の容姿は全体的には垢抜けた美人なのだ。
普段そんなこと思う私じゃないのに、「かわいこぶって」というみもふたもない言葉を吐きたくなった。
結局、沢村美奈子は事務所とのトラブルか何かで早々にサンデーズを去っていったのだが、この人が今も現役で同じ感じだったら、きっと私は「ふん。かわいこぶって」と心の中で思っているに違いない。
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