家族の小学4年女児が、学校で販売する彫刻刀のチラシを兼ねた袋を持ち帰った。どれどれ、と見てみると、ケバケバしい色彩の彫刻刀がずらっと並んでいる。私らが子供のころ使っていた木の柄の彫刻刀とはまるで違う、プラスチック柄。しかも5本入りで一本一本の色が異なる。平刀はピンクだし、切り出し刀はオレンジだし。さらに、「ラメ入り」プラスチックケースに入っている。そのプラケースも5色から選べる。男児向けデザイン、女児向けデザインがあるのだな。この彫刻刀、商品名「ブレイドマスター」、ケースの品名も「ドラゴン」やら「スパイラルフォース」やら「トゥインクルハート」やら。すげえな。
そしてそれぞれに対し「全鋼製」「付鋼製」があるので、どっちを買うかなどを検索していた。どうやらこのシリーズは学校販売用の商品で一般には売っていない。もとになっている商品は「よしはる彫刻刀GX」と「マルイチ彫刻刀SX」ぽい。なんだ、工具っぽくてこっちの方がだいぶ好感が持てるじゃないか。
女児に「こっちにしようよ」とそれを見せると、完全に拒否。彼女は「全鋼製」だろうが「付鋼製」だろうがどっちでもよく、「グリーンラメ(クローバー)」って商品がいいらしい。なんだよこれ、彫刻刀のケースに「LOVELY CLOVER」って。
この袋の片隅にひっそりと載っている、木彫りの仏像の写真のついた紙箱入り「マルイチ彫刻刀」を買いたがる子供は、いるんだろうか。
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