撤去

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 今日もまた実家から携帯にメールが届いた。今日の写真は、今まで見えていなかったところの壁まで落ちていて、それを全部撤去した状態が写っていた。これ、知らない人が見たら何だろうと思うだろうな。
 その蔵は多目的スペースに改造するために、通り道用に穴を開けていたので壁に弱い箇所ができ、そこから落ちてしまったらしい。
 今日は一日撤去作業で人が入っていて、今はとにかく埃が酷い、と言っていた。
 私の実家は、もう亡くなった祖父母が結婚するときに、既にあった建物に住居を増築したという話だから築80年くらいだと思うのだが、今回壁が崩れた箇所は「既にあった建物」なのか増築部なのかは不明。増築部だとして築80年。どっちだとしても、間違いなく古い。
 父親は70になろうとする今までずっとずっと住み続けている生家であるわけなので、何とかメンテナンスをして残したいと思っているが、母親はもう家の古さや補修工事にうんざりしているので、さっさと壊したい。電話をかけて様子を聞くと、すっかりもめてしまっているようすが伺える。
 私は「安全性を専門家に見てもらったり、見積もりを取ったりして欲しい」ということくらいしか言えないのだが、そういう当たり前のコメントも当事者の気持を逆なでする部分もあるようで、難しい。