生協で深い意味も無く注文した「蕗味噌」の瓶詰めが今日配達されたので、夕食に出してみた。私も家族たちも誰も食べたことが無かった。でも、味噌だからきっと甘いんだろうと思って食べてみると、思わぬ苦味。
大人たちがその味をコメントする前に、フリカケや海苔の佃煮の感覚でいる小学三年生がさっと箸を伸ばしてとってご飯に乗せて食べた。その瞬間顔がゆがみ、たくさんご飯を口の中にどんどん押し込み始めた。しかし、こらえきれず口から出そうとしていると、家族(大人)に「飲み込んじゃいなさい」と窘められた。
飲み込めず、口からも出せず、ひくひくしている。出してもいいよ、というと流し台のところで全部口に入っていたものを出し、その後涙をぽろぽろ流していた。
何で泣いてるの?と聞くと、「だって、まずいんだもん」と答える。
すごいなあ。泣けるほどまずいものなんて、この年になると出会えやしない。
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