固形の飴は全然食べたいと思わないのだが、どろっとした飴状のものは結構好きだ。浅田飴の水飴は子供の頃熱烈にあこがれていた。私の実家は買っても固形浅田飴のみだったが、子供たちが喜んでなめ尽くすのでは、と親も思っていたのだろうか。
一種の作法だったのか、子供の頃は割り箸についた水飴を、必ず白くなるまで練っていた。当時の感覚はよく覚えていないが、そういう食べ方をするものだと信じていたに違いない。
大人になるとさすがに水飴を食べる機会も少なくなるが、以前はよく親が荷物に「米飴」を入れてくれた。「料理に使うといいて」とのことで、別におやつにくれたわけではないのだけれど、私はスプーンで少量すくって甘味として食べていた。結局料理にはあまり使わず、甘いものが欲しくなったときに、あれがあった!とほっとする、非常食的甘味。スプーンで掬ったときのとろりとした飴の動きと艶も、見ているだけで嬉しくなる。
調べてみると、ならまちのあたりで「御門米飴」という米飴を売っている店がある。週末にでも行って、久しぶりに米飴をおやつにしよう。
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