ニーテンゼロ

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 常識だけは押さえて置こうと「Web2.0」と書いてある本を読んだ。電脳事務「最新Webテクノロジー Web2.0時代に欠かせないIT知識が身につく」、佐々木俊尚「ウェブ2.0は夢か現実か?」、宮崎睦「Web2.0が殺すもの」、の3冊。
 1つ目の本は技術的常識に関する簡潔な本なので、とりあえず、「最新Webテクノロジー」として取り上げられている内容の確認にはなった。
 2つ目の本は、ここ数年の「IT業界」というものに絡んだ社会現象と、その渦中の人物への取材などがまとめられている本。数年にわたって取材を重ねていることもあり、内容が濃かった。たまたまウェブ2.0という言葉でくくられた時期だったんだろうな。
 3つ目の本は、「アンチWeb2.0」という立場。私はWeb進化論を読んでいないのだが、この著者の言わんとすることは理解できた。散漫な感じのする批判も無いわけではないが、もやもやしていた部分が指摘されていて、すっきりする部分も多かった。もっと整理して冷静に論述してもらえたらより説得力がありそうなものだが。
 ただ私の関わっている世界では、誰もWeb2.0の夢を見たり礼賛したりはしていないし、金脈だとも思っている様子もないし、平和なものだ。